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心に残ります
今朝の新聞を読んでいてお悔やみ欄に目がとまりました。

1984年からNHKで「ニュースセンター9時」で気象キャスターを担当されていた倉嶋 厚さんが亡くなったと。

私は倉嶋さんの天気予報が好きでした。暮らしの中に密着した解説だったと思います。24節気を知りそれにまつわる話や季節の花、短歌に俳句、日々の天気予報を身近に感じた解説でした。
暮らしの気象学(1984年)、お天気博士の四季暦(1985年)、癒しの季節ノート(2004年)他 今でもブログを書くときの参考にしています。

その中「癒しの季節ノート」にアサガオのことが書いてあります。

朝早く咲いた花(アサガオ)は日中にしぼむ一日花ですが、次々に開いて花期は秋まで続きます。しかし、次第に花が小さくなります。それを「はては悲しきもの」と感じたのは江戸の文化人たち、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)が「・・・・朝な朝なに咲きかえて、盛し久しき花・・・・」と和歌に詠んでから、この花に対する歌人の感じ方が変わったらしい。何事も考え方を変えれば感じ方も変わるのでは・・・。
「槿花(きんか)一日 自ずから栄を為す」の槿花はアサガオともムクゲとも言われている。これは白居易(はくきょい)の詩「放言」に出てくる一節で、前後の関係から白居易は、千年の松も朽ちるときがくるし、槿花は槿花で1日の栄を楽しんでいる、他をうらやむより自分なりの楽しみを満喫した方がよいと詠んだのだ、と倉嶋さんは解釈していると書いてありました。
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日々のお天気にまつわる話を織り込んだ解説、そして季節のことを色々勉強させてもらいNC9を見る楽しみの1つでした。
気象予報士さんは沢山いらっしゃいますが、こんな気象解説をする人はいないのでは・・・寂しい限りです。
ご冥福をお祈りいたします。合掌


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by kyonchan54 | 2017-08-05 10:35 | ニュース | Topへ


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